2006 年 8 月 27 日 23 時 57 分

HTTP と HTML


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HTTP では、クライアントがリクエストを送信した後、
サーバが返信するというのが一連の流れとなる。
そのため、1 度の通信で取得できるのは、
基本的に 1 つのデータだけとなる。

http://www.efc-editor.org にアクセスすると、
Fiddler に複数の通信が表示されたが、
最初の通信は HTML を取得するためのものだ。

リクエストを送信した Web ブラウザは HTML を理解する。
そのため、受け取った HTML を解析し、
それを元に画面を作成して表示した。

また、HTML の中には、画像へのリンクが存在したため、
Web ブラウザは、表示するために画像が必要と判断して、
HTML の中に示されている画像の URL を使い、
Web サーバに対して新たな HTTP 通信を行い、
表示に必要な画像を取得したのである。
その結果、合計 6 回の通信が発生したのだ、

Web ブラウザ以外のユーザエージェントには、
HTML を理解しないものも存在する。

例えば、インターネットを経由して、
ソフトウェアを自動的に更新するプログラムがあるが、
こういったソフトウェアは HTTP を使って通信するが、
受け取るデータとしては HTML を使わない事が多い。

つまり、HTTP と HTML は独立しているのである。
HTTP は通信規約であり、HTML はデータの一種に過ぎない。
Web サーバは、画像や HTML を同じように扱っており、
どちらも単なるデータとして返却しただけだ。

とは言うものの、利用者が Web サイトを利用する場合、
Web ブラウザを使うのが一般的なわけで、
HTML は、HTTP で伝送されるデータの中でも、
最もよく利用される種類であることに間違いはない。



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