2006 年 8 月 28 日 23 時 57 分

HTML: 文書の論理構造


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ここで少し HTTP を離れよう。

ユーザエージェントの代表的なものに Web ブラウザがある。
Web ブラウザは、利用者が容易にサーバ内を巡回するため、
取得した HTML を視覚的に表示する機能を持つ。

HTML は、Hyper Text Markup Language の略である。
超越文章記述言語とでも訳しようか。

HTML の大きな特徴は、別の URL を示すリンクである。
このリンク(ハイパーリンクとも呼ばれる)のお陰で、
1 つの HTML 文書から、他の文書へと、
順々にたどることができるのである。

HTML は、text/html という MIME タイプを持つ通り、
基本的にはテキスト形式のデータであるため、
メモ帳などのテキストエディタで作成することができる。

HTML はタグと呼ばれる特殊な記述法によって、
テキストに様々な修飾を行う。

例えば、本文の一部を <strong> と </strong> で囲むと、
その部分は、「強く強調すべき箇所」という意味となる。
また、<p> と </p> で囲むと、
その文は、「1 つの段落を形成する」という意味となる。

この「意味」というのが重要なのである、
前者は決して、「太字のフォントで表示」ではなく、
後者は決して、「範囲の前後に空行を表示」ではない。

HTML はテキストの文章に対して、
論理的な意味づけを行うための言語であり、
見た目を指定するための言語ではない。

そういった視覚的な効果を達成するためには、
スタイルシートと呼ばれる技術を HTML と併用する。
CSS を代表とするスタイルシート言語は、
HTML の要素に対して、視覚的な修飾を行う機能を持つ。

とはいえ、昔は CSS などは存在せず、
また HTML の位置づけも曖昧であったため、
<b>, <i>, <u>, <font>, <strike>, <center> 等の、
直接視覚的な効果を意味するタグも定義されている。

HTML も時代と共に発展をしており、CSS が発展した今、
最新の HTML 4.01 やその後継である XHTML では、
これらのタグは非推奨・撤廃の方向で進められているのだ。



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