2007 年 3 月 31 日 23 時 44 分

Data Bean の設計


このアーカイブは同期化されません。 mixi の日記が更新されても、このアーカイブには反映されません。


パケットフィルタの編集画面は一見単純だが、
色々考えておかなければならない事がある。

データの設計を考える際にポイントとなるのは、
それらデータがどのような構造として扱われるかだ。

Java を使う場合、データ構造はクラスで表現され、
getter と setter を持った Bean であることが多い。

このような、単にデータの集合である Bean の事を、
「Data Bean」と呼ぶことにしよう。
今後は、データ構造 = Data Bean として考えていく。

Web アプリケーションにおける Data Bean は、
その役割によって大きく 2 種類に分けることができる。

1 つは、「入力パラメータとしての Data Bean」だ。
これは、HTML フォームによって送信されるデータであり、
フォームの設計(外部設計)によってその構造が決まる。
これを、「Parameter Bean」と呼ぶことにしよう。

Parameter Bean は、処理の挙動や方法を決める、
補助的な情報を持っており、処理が終われば不要となる。
感覚的には、メソッドの引数に近いか。
Struts を使う場合、ActionForm として抽象化されている。

もう 1 つは、「永続化される Data Bean」だ。
アプリケーションが保持するデータといえばこれを意味する。

これは、データベースやファイルに保存されたデータであり、
その構造はアプリケーションが独自に決定するものである。
これを、「Value Bean」と呼ぶことにしよう。

誤解を恐れずに言えば、アプリケーションの目的は、
これら Value Bean を編集することに帰結する。

今回のケースの場合、Value Bean とは、
パケットフィルタの設定のことである。
設定はどこかに永続化されたデータであり、
それを修正するのが、パケットフィルタ設定画面の目的だ。

まずはこれら Bean の設計をしっかりと行っていこう。



Copyright (c) 1994-2007 Project Loafer. All rights reserved.