2006 年 9 月 14 日 23 時 57 分

PHP: Hypertext Preprocessor


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Java が低迷している中、SSJS、ASP に次いで
頭角を現したのが PHP である。

PHP は、当初は個人用のツールだったが、
その製作者が GPL でソースを公開したことで広まった。
PHP も CGI を拡張する考えで作成されたものであり、
初期の頃はフォーム処理の自動化に主眼が置かれていた。

PHP は、スクリプトからロジックをなるべく排除し、
CGI の基本要素を拡張して利便性を高めていた。

また、Perl に似た文法を持った独自の言語要素と、
ASP や SSJS と同様に、HTML にプログラムを埋め込み、
それを処理系で解釈して出力する手法を取った。

PHP によるスクリプトも HTML を基本として、
そこにプログラム要素を埋め込むというスタイルが取られた。

ASP や SSJS と違い、PHP は実行可能ファイルであり、
CGI として簡単に利用することができ、
Web サーバへの導入が非常に簡単であった。
そのため、個人ユーザを中心に広がったと考えられている。

PHP は最初から WWW での利用を想定して作られたため、
処理系が自動的に HTTP ヘッダを出力したり、
エラー等の出力を HTML に書式化したりと、
他の言語と違い、言語自体に WWW 系の機能が、
数多く組み込みまれている。

また、データベースとの親和性が高いのも特徴であり、
現在でも、すぐにデータベースを利用できるように、
数多くのデータベース固有のモジュールが附属している。

最近の PHP はコマンドラインで使えるようになり、
OS 環境でスクリプト言語として利用できるようになったが、
圧倒的に WWW のサーバ側処理系として使われている。

PHP は、軽量のスクリプト言語として生まれたため、
基本的には関数ベースの言語である。
ASP のように、サーバ側のオーバヘッドも高くないため、
中程規模で高負荷な Web サイト等でよく利用されている。

最近では、オブジェクト指向的な要素も取り入れており、
開発効率もそれほど悪くない。

Microsoft や Netscape、Sun Microsystems など、
時代を担う企業の後押しがあったわけではないが、
オープンソースプロジェクトして、
多数のユーザの支持を得て、PHP は徐々に普及していった。



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