2006 年 9 月 12 日 23 時 58 分

Active Server Pages (ASP)


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Microsoft が打ち出した ASP は、
SSJS 技術をベースとしたものである。

開発に利用する言語としては、SSJS と同様に、
JavaScript を使うことが可能である。
この JavaScript は、JScript と呼ばれ、
Microsoft の独自拡張機能も備えている。

また、別の言語として、Visual Basic から派生した、
VBScript も選択肢に含んでいる。

ASP では、ASP の組み込み機能に含まれない処理は、
COM オブジェクトの力を借りて行うが、
Access や Visual Basic で広く使われていた、
DAO や ADO などのデータベースアクセス用の、
コンポーネントオブジェクトを利用することができる。

つまり、極端な言い方をすれば、
画面のデザインと設計を HTML に合わせることができれば、
Access や Visual Basic で培った、
ビジネスロジックやコンポーネントを再利用できるのである。

ASP では、オブジェクトを整理し、HTTP の通信を隠蔽した、
Request, Response オブジェクト、
コンテキスト、セッション単位でのデータの維持として、
Application, Session オブジェクトを提供し、
SSJS よりも役割分担が明確となっている。

しかし、技術的な側面から眺めて見ると、
ASP は SSJS と比較して弱い点もある。

まず、ASP はスクリプトをインタプリタで処理をする。
コンパイル型の SSJS と比較すると、
サーバ側の負担は必然的に高くなる。

次に、バイナリデータのサポートが貧弱であること。
バイナリファイルやデータベースの BLOB 値等は、
COM のサポートなしで取り扱うのは苦手なのである。

そして、エラー処理に問題があること。
COM は例外処理ベースののコンポーネントなのだが、
VBScript のエラー処理はかなり制限されたものであった。
また、初期の JScript では ASP ページ内で
エラー処理を行う機構自体が存在しなかった。

そのため、気をつけてコーディングをしないと、
セキュリティリスクや、信頼性のないサイトになりやすく、
IIS のセキュリティ脆弱性が多数見つかったこともあり、
WWW においては ASP はそれほど多くは普及しなかった。



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