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最初は、module.cpp を作る。
Application クラスのメソッドを呼ぶだけなので単純だ。
========== module.cpp ==========
#include "config.hpp"
#include "Application.hpp"
#pragma unmanaged
// Application インスタンス
// ファイルプライベート（手抜き）
namespace {
Loafer::ScreenSaver::Host::Application application;
}
BOOL WINAPI RegisterDialogClasses(HANDLE hInst) {
return application.RegisterClasses(hInst);
}
BOOL WINAPI ScreenSaverConfigureDialog(
HWND hdlg, UINT message,
WPARAM wParam, LPARAM lParam) {
return application.ConfigureProc(
hdlg, message, wParam, lParam);
}
LRESULT WINAPI ScreenSaverProc(
HWND hwnd, UINT message,
WPARAM wParam, LPARAM lParam) {
return application.MainProc(
hwnd, message, wParam, lParam);
}
========== end of module.cpp ==========
Application クラスのインスタンスを用意し、
DLL 用の関数呼び出しをそのメソッドに委譲する。
これは、scrnsave.lib の仕様を満たすためだけのコードだ。
さて、最初に追加したプラグマ命令 unmanaged は、
そのプラグマ直後のソースコードを、
ネイティブの C++ でコンパイルすることを指定している。
C++/CLI を有効にしてコンパイルする場合、
既定では、できる限りのコードが CLI 互換に変換される。
つまり、CLI の中間言語（CIL）が出力されてしまうのだ。
今回のようなケースでは、CLI の利用は必要最小限にしたい。
そこで、#pragma unmanaged を指定しておけば、
純粋な C++ としてコンパイルされ、機械語が出力される。
では、このソースをコンパイラにかける。
C++/CLI を使うには、/clr スイッチを追加するだけだ。
$ cl /c /W4 /clr /Fomodule.obj module.cpp
#pragma unmanaged を指定しているので、
/clr スイッチは実質意味がないようにも見えるが、
このスイッチは、他のコンパイラオプションに影響を及ぼす。
そのため、ソースコードをコンパイルする際には、
なるべく同じコンパイラオプションを使っておかないと、
リンク時や実行時に障害が発生する可能性が高くなる。
（実際、CLR 環境や C ランタイムでトラブルの元になる）
これで、module.obj ができた。