2006 年 10 月 14 日 23 時 43 分

ディレクトリとフォルダ


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ディレクトリとフォルダ。この言葉の違いは何だろうか。

Windows では、主にフォルダという表現が使われているが、
その前身である MS-DOS や UNIX では、
ディレクトリという表現が使われている。

ディレクトリとは、ファイルを分類・整理するため、
複数のファイルをまとめる事ができる入れ物である。
ディレクトリには別のディレクトリも格納できるため、
ファイルを木構造に階層化することができる。
…とまあ、この程度は基礎なので解説するまでもないか。

Windows のフォルダは、ディレクトリを拡張したものだ。
ディレクトリには、ファイルやディレクトリしか格納できないが、
フォルダには、これら以外も入れる事ができる。
こう説明すると混乱するかもしれない。

Windows には、ファイルを視覚的に表現する機能がある。
Windows エクスプローラが代表的だ。
エクスプローラでは、画面の左側に、ファイルシステムの
ディレクトリを、木構造で表現する機能がある。
この左側の木構造の個々の要素がフォルダである。

これは一見ディレクトリの一覧にも見えるのだが、
よく見ると、ドライブやマイコンピュータ、
そして設定によっては、コントロールパネルなどがある。

エクスプローラが表示するツリーは、
ファイルシステムだけではないのだ。
これらはファイルを含まないため、ディレクトリではないが、
Windows では、特殊な種類のフォルダと考えるのだ。

つまり、Windows におけるフォルダとは、
エクスプローラ(シェル)で階層化して表示される、
自分の中に何かを含むことができる入れ物の総称である。

従来のディレクトリにあたるフォルダは、
ファイル用のフォルダという位置づけとなり、
「ファイルフォルダ」又は単に「フォルダ」と呼ばれる。

このフォルダの階層は、シェルの名前空間と呼ばれる。
シェルの名前空間では、最上位(ルート要素)に、
デスクトップという特殊フォルダが存在する。

デスクトップは、マイコンピュータやマイネットワーク、
マイドキュメントやこみ箱等の特殊フォルダを子に持つが、
ディレクトリとしての機能も併せ持つ特殊なフォルダだ。

デスクトップに保存したファイルやディレクトリは、
実際には別の場所のディレクトリに格納されており、
その実体は、以下の場所に存在する。

C:\Documents and Settings\<名前>\Desktop\

これは真っ当なディレクトリ(ファイルフォルダ)だ。

名前空間の最上位にあるデスクトップは、
特別にこのフォルダの内容を表示しているのだ。
そのため、上記のフォルダ内のファイルを変更すると、
デスクトップのファイルも変更される。その逆も然りである。

デスクトップの下にはマイドキュメントがあるが、
これも、この実体は深い別の場所にある。

エクスプローラでは、これらよく使うディレクトリに、
利用者が簡単にアクセスして使えるように、
特別なフォルダを利用して上の階層に表示しているのだ。

最上位にあるデスクトップや、その下のマイドキュメントは、
実際の別のディレクトリにリンクしている。
これは、シェル名前空間の持つリンク機能なのだ。



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