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RFB について書くだけなら、仕様書を読むのと変わらない。
折角なので、例によって具体的な実装を行いながら進めたい。
VNC には本家の RealVNC やその亜流を含めて、
既存のソフトウェアが多数存在するため、
わざわざ作らなくても利用することはできるのだが、
上記のほとんどの製品は、遠隔コンピュータの
画面に接続することを目的としている。
しかしながら、RFB 自体はコンピュータの画面に限らず
任意の矩形のグラフィックス表現を扱うことができるため、
それ以外の目的に使うこともできるはずだ。
なので、今回はちょっと変わったサーバを作ってみよう。
プログラミングには Java を使うことにする。
最近 Java SE 6 がリリースされた所だし、
各種プラットフォームで動作するメリットもある。
しかしながら、現時点では何を作るかまだ迷っているので、
とりあえずはサーバとして動作するための実装を優先し、
サーバの提供する機能やグラフィックスは後回しとしよう。
開発には定番の eclipse を使うことにしよう。
「rfb-server」という名前の Java プロジェクトを作る。
ソースとクラスファイルが混在するのは嫌なので、
ソースフォルダを src へ、出力フォルダを classes とする。
外部のライブラリを使う予定はないので、
ライブラリは、「JRE システム・ライブラリー」だけだ。
動作確認をするため、起動用のクラスを作成する。
jp.loafer.rfbdemo.Application クラスを作成し、
main メソッドのスタブを生成させておく。
========== Application.java ==========
package jp.loafer.rfbdemo;
/**
* プログラムの起動クラス。
* @author kes
*/
public class Application {
/**
* プログラムを実行する。
* @param args コマンドライン引数。
*/
public static void main(String[] args) {
System.out.println("jp.loafer.rfbdemo.Application!");
}
}
========== end of Application.java ==========
実行かデバッグを行い、クラスの動作テストもしておこう。
「jp.loafer.rfbdemo.Application!」と出力すれば成功だ。